ナノリットルコアと抗酸化性磁性液体シェルを持つ
コアシェルエマルションの作製と制御

内田 幸明
(大阪大学大学院 基礎工学研究科 物質創成専攻化学工学領域 准教授)

2013年10月3日木曜日

さきがけ

独立行政法人科学技術振興機構のプログラム「さきがけ」の「分子技術と新機能創出」領域の研究者に採用され、10月1日付けで研究課題「磁気液晶効果とフォトニック構造を利用した有機磁気光学素子の開発」を開始しました。

http://www.jst.go.jp/kisoken/application/2013/20131001senryaku.pdf

磁石を使って光を操る素子を作りたいと考えています。光通信をより速く、光演算を現実のものにできるようにすることを目標に、三年半の研究がスタートしました。

2013年9月13日金曜日

温度プログラマー

顕微鏡で液滴を観察する時に使用するホットステージのための、
温度プログラマーを購入いたしました。



写真の中の二段重ねの装置の下の方とディスプレイが今回購入した機材です。

これで精密な温度制御の元で観察を行うことができるようになりました。

やさしい科学技術セミナー

まだまだ先かと思っていたやさしい科学技術セミナーも、
あっという間に明日に迫ってまいりました。

筆不精なもので、
先週からセミナーの概要を紹介しようと思っていたのに、
結局、今になってしまいました。

実は私の研究は「磁石」と「液晶」の二本立てなので、
明日は、私が磁石の話をするので、
学生さんに液晶の話をしてもらおうと思っています。

具体的には、最初に私が、
①磁石がなぜモノを引き付けるのか
②液体でも磁石に引き付けられるようにするにはどうすればいいのか
③磁石に引き付けられる液体をどうやって応用するのか
について話した後で、
うちの研究室の学生さんに「液晶」の解説をしてもらったり、
実際に普段研究に使っている実験室で、
学生さん達に演示実験をしてもらおうと思っています。

また、磁石にくっつく液体に磁石を近付けて、
ほんとうに引き寄せられるのかを体験してもらおうと思っています。

実験室では、
①固体と違って形が決まっていない液体をどのように成型するのか
②液晶というのはいったいどういうものなのか
を顕微鏡を使って実際に見てもらおうと思っています。

盛りだくさんですが、一つでも興味を持ってもらえればと思っています。

2013年5月4日土曜日

遅ればせながら

皆様こんにちは。
大阪大学の内田幸明と申します。
遅ればせながら研究ブログを始めさせていただきます。

贈呈式の日は、ブログをどんな風に書き始めようかと思いながら、
新幹線で帰る途中、寒気がし始めまして、
風邪を引いてしまいました。
少し仕事がペースダウンしたため、日々の仕事に追われておりました。

件の贈呈式では、どのように前に出たらいいのか、
次はどこに行って何をするのかなどを間違わないようにと、
いつになく緊張しておりました。
懇談やら懇親やらと何度も会合がありましたが、
当日までは全部同じように懇親会に見えておりました。
が、申請者と選考委員の先生方がお話しする場が設けられたり、
翌日の日本国際賞の受賞者との懇談会のオブザーバーをしたりと、
予想以上に充実した一日となりました。

まず、選考委員の先生方のお話を聞くことができたのは、
現状の自分がどの程度、申請書を書けるのか、
そして、今後どのようにしたらよりよく書けるようになるのかについて、
非常に勉強になりました。

次の、日本国際賞の受賞者との懇談会のオブザーバーに移って、
初めて、受賞者のうちのお一人であるJean M. J. Frechet先生が、
以前、自分の研究で参考文献として読んだ論文の共著者であることに気付きました。
卒論・修論の研究テーマとして、水素結合性液晶の合成の研究を行っていたのですが、
懇談会の司会をされていた加藤先生との共著で発表された
水素結合性液晶に関する数編の論文は、
当時の自分にとって、バイブルでした。
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ja00204a044
恥ずかしながら、そのことに現場で初めて気づいたわけですが、
気付いてからは、ワクワクしながらお話を聞くことができました。

ところで、その卒論・修論で取り組んでいた研究の成果が
ようやく論文として発表することができたのが、
昨年のことです。
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/jp301930k
すぐに論文になる研究もあれば、
なかなか成果として発表するに至らないものもあります。

本助成にて取り組む研究は、
磁石で引き付けられる非金属液体材料の研究なのですが、
材料の方の研究としては、類縁体化合物が磁石に引き付けらることを報告しており、
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ja101930d
http://pubs.rsc.org/en/Content/ArticleLanding/2008/JM/b801704b
どちらかというとすぐに一つ目の基礎的な成果に関する論文が
出せるのではないかと目論んでいます。
目下、マイクロ流体デバイスによる材料の成形について検討を行っているところです。

しかし、それ以上に、今後、いかに使えるものにしていくのかをよく考えて、
研究していきたいと考えております。